*商品名と同じ名前のヘッドスパです。
*カキモトアームズ3店舗にて、2020年2月から5月15日までの予定で始めていただいた、期間限定のヘッドスパでしたが、開始間もなくCOVID19の影響でご紹介ができていませんでした。2020年7月1日(水)から9月30日(金)まで、再度の実施となりました。
期間限定ヘッドスパ
「ナチュラルコスモヘアデザートスパ*」
@カキモトアームズ3店舗
銀座店・銀座二丁目店・新宿店
期間:2020年7月1日(水)〜9月30日(金)
期間限定ヘッドスパ
ヘアデザートスパ*
ナチュラルコスモ
「期間限定のヘッドスパで使わせていただけないでしょうか。カキモトアームズは、スタイリストはヘアデザイン。カラーリストはヘアカラー。それぞれの担当が完壁に分かれています。スパも、スパのみをするセラピストたちがおこないます。」
2019年12月、ある日突然カキモトアームズさんから頂いた電話での自己紹介の言葉です。(私の回想なので、そのままの言葉ではありません)サロンのテーマではなく、仕事の仕方の説明という今までに受けたことのない紹介でした。
なぜこの言葉を選択されるのだろう。
その疑問がずっと頭にありました。
その疑問は、ヘッドスパメニューづくりへの姿勢、そして実際のヘッドスパを受けさせていただいて理解することができました。
プロの分野を分ける。そして空間も分ける。
そうすることにより、スタッフは自分の分野に集中することが出来る。
空間を分けることにより、その分野に特化した特別な時間の演出をすることができる。
カラーはカラー、ヘッドスパはヘッドスパで、自分たちの最高のおもてなしと技はこうだと決定し、スタッフたちがその技をスタッフ間で共有し教育し、それぞれにその技術を極めようとする。
個人店とは違う、大型店舗だからこその工夫。
一つの技を極める。一人のお客様との時間を最良の時間にする。
それは、プロが集まったヘアサロンの世界に、茶道や華道のような「道(どう)」の世界を見たような思いでした。
今回の写真のモデルは、ナチュラルコスモのアヤメさん。
ナチュラルコスモの代表が、シャンプーの開発をするきっかけとなった人物です。
文章と写真はブランドマネジャーの上林拓也です。
「一期一会のヘッドスパ」
*商品名と同じ名前のヘッドスパです。
*カキモトアームズ3店舗にて、2020年2月から5月15日までの予定で始めていただいた、期間限定のヘッドスパでしたが、開始間もなくCOVID19の影響でご紹介ができていませんでした。2020年7月1日(水)から9月30日(金)まで、再度の実施となりました。
私もヘッドスパのメニュー開発から関わらせていただいた、今回の「ヘアデザートスパ」ヘッド&デコルテスパ。お取扱いをしていただくことが決まり、まずはセラピストの方々に1時間の勉強会を2回、ヘッドスパ部門トップの村上様とは計6時間以上もの打ち合わせをさせていただいた今回のプロジェクト。準備時間も含めると10時間は超えてメニューを作り上げてくださりました。
いちばんの特徴は、普段は食品アイテムの古代ミネラルを大量にヘッドスパに取り入れていることと、古代ミネラルを使う際のタイミングと組み合わせ。今回のために作り出した新しい使い方です。
このヘッドスパの方向性をきめたのが、
「古代ミネラルをスパで使いたいです。」という、村上さんの発言です。
古代ミネラルは食品アイテムです。
もちろんコスメアイテムにも入れている化粧品原料でもあります。
実際、古代ミネラルを施術やスパで使ってくださっているサロンさんは他にもあります。ですが、今回特別だったことは、スパメニュー作成段階で、どのように古代ミネラルをメニューに組み込むことができるかを、一緒に考えさせていただいたこと。実はカキモトアームズさんに考えていただこうと思っていたのですが、いつの間にか村上さんの発言に触発されて、一体どの方法だと古代ミネラルが最も活きてくるのか?と考え出している自分がいました。
アイテムのヘアデザートスパにはすでに古代ミネラルは入れている。もっとたくさんを使うときに混ぜていただくことはできる。これは至って普通です。
でも、デコルテケアでも使いたいと、とても贅沢な使用をご提案してくださる。
デコルテへの使用実例はまだないはず。
これは面白い。
カキモトアームズさんのヘッドスパメニューには、もとからデコルテケアが存在しているのですが、整理をしていくと、ヘアサロンなのでシャワー設備が無く、施術後に洗い流すことが出来ないとのこと。
今回は、ナチュラルコスモのアンシェントトリートメントクレンジングでデコルテのマッサージもしたいので、拭き取る程度でもお客様が服を着て気持ちよく帰って貰える方法は無いでしょうかとの相談を受けたのです。
オイルクレンジングは乳化しなければオイルの質感が残ります。
私達のアンシェントトリートメントクレンジングも同じです。
普通のオイルクレンジングは界面活性剤が混ぜられ、水をつけると乳化されて洗い流されることを前提に作られています。ナチュラルコスモでは保湿剤にも使われるもので乳化作用を持った成分で乳化できるようにしているので、肌への刺激にならず、むしろ保湿になるのボディオイルとしても有能なオイルクレンジングです。
そこで、アンシェントトリートメントクレンジングでデコルテをマッサージした後に、水分である古代ミネラルを塗ったら、クレンジングに水をつけたときのように乳化されてサラサラな質感になり、肌にスーッと入っていくのではないかと思いつきました。乳化させるとオイリー感が取れてしまうので、あとはヘアデザートスパを上塗りして、軽く拭き取ってしまうだけで、美容成分を洗い流す必要がなく、帰宅途中も肌のコンディションを整えながら気持ちよく帰っていただけるようになったのです。
全く新しい古代ミネラルの使い方が生まれた瞬間でした。
この一連のメニュー作成プロセスでとても印象に残っていることがあります。
それは、トップセラピストの村上さんの情報を求めて自分のものとするチカラ。
ヘッドスパは表面的なケアのように思われがちですが、村上さんは身体の内側からもケアをしたいという思いを強くもっていらっしゃる。こうなると、自分でメニューや理論を作らなければ実現は無理です。そこで村上さんは、頭皮や肌の知識だけではなく、全く違う分野の医者や整体の先生から骨の重なり方やアロマ、身体の作りを教わり、スパの際の手の動かし方などをご自身で作り出しています。
勉強会の説明を隅々まで覚えていらっしゃり、ナチュラルコスモのアイテムの成分、使い方や原理を完璧に理解してくださっていました。
ナチュラルコスモのアイテムは、どれも全身に使えたり、スタイリングに関しては頭皮や毛先のケアになるから、スタイリングアイテムなのに頭皮に揉み込むように塗れたり、お風呂でパックするためにも使えたり、ヘアオイルを塗ってからヘアミストをしたり、普通のヘアケアではありえない使い方が全てのアイテムに用意されています。ヘアデザートスパはお風呂前、シャンプー中、お風呂後に塗るのかでも使用感が全然違う。パズルのようにややこしいのです。
こんなにややこしい理由は、体のどこにいつ使ってもよくしているから。
垣根を作っていないので、自分で新しい使い方を探し出せる。
お客さんからは、こんな使い方気に入りましたって連絡をよくいただく、お客さんの方から新しい使い方を教えていただくこともあります。
何が言いたいかというと、使い方がたくさんあることではなく、身体のどこにどのタイミングで使ってもいいという、今までにはなかったヘアケアの概念のことです。固定概念を持っていらっしゃったら、このナチュラルコスモのヘアケアの概念は理解することは不可能です。
ナチュラルコスモを取り扱いたいと言ってくださる方は、ここをすんなりと理解してくださるかたばかり。村上さんもここを理解し、新しい使い方を模索しようとしてくださった。その結果が今回実施してくださっている、古代ミネラルを多用した、カキモトアームズオリジナルの「ヘアデザートスパ(ヘッドスパ)」です。
村上さんは、わたしがぽろっと発言した、古代ミネラルは本当はもっとたくさんの量をコスメに入れたいという一言と、鍼灸で針が入らない際に筋肉を揉むのに古代ミネラルを使ってもらっているという話を組み合わせ、咀嚼し、カキモトアームズのヘッドスパ理論に組み込もうと考えてくださりました。考えた使い方を私に提案し、理にかなっているのか、もっといい方法はあるのかと聞いてくださる。だから私も開発に参加させていただける。お互いが持っている知識を基に知恵を出しあい、一緒にヘッドスパとデコルテケアのプロセスを考えられる。そのプロセスがとても心地よかったのです。
さて、コロナが急速に広まり出す直前の2月。
開発から関わらせていただいたヘッドスパをどうしても受けてみたく、予約を入れさせていただきました。
到着すると、ホテル並の大きさの受付で案内を受け、村上様が奥から出てきてくださる。受付のみなさまも、受付のみをする受付のプロですと説明をしてくださる。
村上様のヘッドスパのためのカウンセリングを受け、その後はなんと着替え室に。
専用のローブに着替えるというのです。
ズボンは履いたままでも脱いでもいいですが、デコルテケアもあるので上は脱いでしまいます。私はズボンも脱ぎました。靴も脱いでしまい、頂いたスリッパに履き替え、ヘッドスパ専用の部屋に案内されます。
ヘッドスパルームの照明は少し暗めに設定され、チェアはフラットになるタイプ。
奥の壁にはタオルがきれいに並べられ、間接照明のように黄熱電球色の光でタオルが照らされています。
スパ用のチェアに座ると手のひらを上に向けてくださいとの指示が。
今までそんな指示を頂いたことがなく戸惑ったので理由を聞いてみると、「両腕を体の側面にし、手のひらを上に向ける体制は骨格的に、肩のニュートラルポジションとなり、それだけで余計な力が抜きやすく、リラックスや凝りの解消がしやすくなります。」との答え。
次は、ふくらはぎを持ち上げて、チェアとふくらはぎとの間に枕を挟み脚の位置を高くしてくださる。
と、ここで今回の写真のモデルになっているアヤメちゃんが気がついたのが、おしりの位置に敷かれている小さな枕のような大きさの暖められた袋。お尻と腰の間辺りから身体を温めてくれます。
そしてようやくチェアがフラットに倒されていきます。
頭を実際に触るまでのステップがとても多いのです。
でもムダに多いわけではない。ひとつひとつに理由がある。
まるで茶道のようだ!
と、頭をほぐしていただきながら思いつきました。
大学で少しだけ茶道をかじっていたのですが、茶道の一つ一つの動作は全て決められている。お茶碗を持つ際の手の位置、茶筅を回転させる際の手の高さ、礼の際の手の置き方から礼の深さまで決められている。決められているから練習することが可能になる。でも、目指す先は、その動きをできるようにすることではなく、一期一会としてお客様とのその一瞬を心から楽しみ敬うようになれるように動きを覚えること。だから練習を重ね、所作の一つ一つの意味を自分の言葉と感覚で理解していきます。
村上さんの手の動きは茶道の所作のように滑らかで、手の動きのひとつひとつまで、全てが体系としてまとめられ決められていることが、指先から感じられます。
そして、手の動きだけではなく、今回のヘッドスパのメニュー作りの際の質問の細かさも、茶道の所作に理由があるように、ヘッドスパメニューの全ての要素、ナチュラルコスモを使ってこの手の動きをすることの意味を理解したうえでヘッドスパを行えるようにするためだったのだと、頭を触っていただきながら、自然と理解していました。
カキモトアームズのヘッドスパは、カキモトアームズの理論に基づいて、ナチュラルコスモを組み込んだカキモトアームズでしか受けることのできないヘッドスパです。
受付での体験も、着替えも、部屋の暗さも、腰の後ろの暖かい枕もそうですが、唯一のメニューを考え、そのメニューを細部まで作り込むという大変な作業をするから、全てのスタッフが練習し、完璧におこなうようになれる。ひとりひとりが、手の動かしの一つ一つの意味を理解し、お客様との時間を共有する。
私が受けさせていただいた村上さんのヘッドスパの時間は、もちろん村上さんのヘッドスパの時間でもあるのですが、カキモトアームズさんだから受けることのできる時間でもある。
大きなヘアサロンには、たくさんのスタッフさんたちがいらっしゃる。
でも、最終的には個人個人のセラピストのかたが行うものです。
あれだけたくさんの質問を用意し、納得するまで質問を続ける。真剣にナチュラルコスモに対峙してくださった、セラピストの一人一人のみなさまが、毎日のヘッドスパと、そして練習を通し、ナチュラルコスモをどのように理解し、料理し、自分の技に組み込んでくださったのか。そのセラピストの方にしかできない一期一会の「ヘアデザートスパ」を、カキモトアームズさんの全てのセラピストの方の一期一会を体験させていただきたいと思っています。
でも、自分の頭の数があと3個ぐらい必要ですね。
あなたは、どの方の一期一会のヘッドスパに出会うことになるのでしょうか。
その瞬間を楽しみにして、カキモトアームズさんの「ヘアデザートスパ」を受けてみてください。
期間限定ですので、本当に「一期一会」の気持ちで受けに行っていただきたいな:)
上林拓也
カキモトアームズオフィシャルサイト
ヘアデザートスパ(今回の期間限定ヘッドスパ)詳細はこちら
https://kakimoto-arms.com/news/bced5e27-8d95-416a-97dc-6df59dd31a17
カキモトアームズオフィシャルインスタグラム
https://www.instagram.com/kakimotoarms_official/