東京富ヶ谷(代々木公園駅)のヘアサロン、UTALIIのもう一人の顔、青木さん。
色が薄くて大きな目が印象的な物静かな女性。
(御本人が言っていたのですが、ガチャピンに似ていると言われるそうです。あんな怖い顔は決してしていません。とてもキレイな方です。)
そして、ナチュラルコスモにとって、とても、とても大切な方。
2017年に、ナチュラルコスモのラインを駆使したヘッドスパを開発してくださった、ナチュラル&オーガニック専門のヘッドセラピストさんです。
もともとは美容師として髪のデザインもされていらっしゃった青木さん。子供ができたことがきっかけで、食べるものも含めてケミカルではなく自然のものを探すようになられ、オーガニック商材に出会ったそう。
子育も落ち着いて、再び美容業界に戻ろうと考えたとき、選択肢がオーガニックになっていた。復帰後初めて関わったブランドがオーガニック。そこでヘッドスパメニューの立ち上げに関わり、青木さんのナチュラルオーガニックのヘッドスパの歴史が始まりました。
そんな、国内のナチュラル&オーガニックヘッドスパの歴史を作ってきた一人、青木さんが作ってくださったナチュラルコスモのヘッドヘアスパ。頭皮だけでなく髪の毛先までナチュラルコスモでのフルケア。(以降ヘッドスパ・スパ・ヘッドヘアスパといういずれかの表記になります)
今回そのヘッドヘアスパを受けさせていただけることになったので、インタビューをさせていただこうと思っていたのですが、なぜか私の話ばかりをしてしまい、インタビュー記事は今回書けそうにないのです。(青木さんが聞き上手なのです。)そのかわり、スパの感想や、スパができた過程を詳しく書いてみようと思います。
1
マイクロスコープで頭皮診断
2
診断結果によるスカルプケアを選択
ヘアデザートスパ
アンシェント
トリートメント
クレンジング
3
風流トリートメントシャンプーで
シャンプー+泡パック
風流
トリートメントシャンプー
4
集中ヘアトリートメント
デザートマスク(ヘアデザートスパ)&
オーガニックオイル
5
肩のマッサージ
6
薔薇椿オイルやヘアローズミストで仕上げ
7
アフタードリンク
※
オプション
・肩&デコルテ
・腕&ハンド
・足湯&フットマッサージ
UTALIIさんには度々私たちのインスタグラムにも登場していただいていますが、おそらくナチュラルコスモのことを理解するために、最も長い時間を割いてくださっているヘアサロン。私たちが話す内容を聞くだけではなく、その内容に基づいて、自分たちで試し、その結果を見て新しい使い方を模索してくださる。それはUTALIIさんが今までに築いてこられたお客様との絶対なる信頼関係があるからできること。
ナチュラルコスモは、家でのケアをいかに簡単にできるか。時間節約をしながら悩み対策もできるか。ひとつのアイテムで複数の使い方ができるように、成分が肌にも使えるものにする等、もともとナチュラルコスモを始めた上林家族が使うことを目的に開発されたアイテムたち。だから今までにない新しい使い方や、同じアイテムで複数の使い方があることが魅力です。でもサロンでどのように組み合わせて使ってもらうかは一切考えていませんでした。
そんなナチュラルコスモを、サロンでお客様にどう伝えるのか?どう使っていくのか?ということを、私の支離滅裂な話を基にご自身で言葉にまとめられ、「拓也さん、ブルーグリーンアルジーは基礎を底上げしてくれるものですね」と、わたしが数年かけてたどり着いた答えと全く同じ答えにご自身でたどり着かれた大島さんがやっていらっしゃるサロンさん!そして、最終的にはナチュラルコスモ理論に基づいたヘッドスパまで開発してくださったサロン。それがUTALIIさんなんです。
全てのヘアケアアイテムが全身に使える理由。全てのヘアケアアイテムをちょっと髪や頭皮に長く放置してほしい理由。ブルーグリーンアルジーとコロイドミネラルの役割まで、全てをご自身の言葉でまとめることが出来るほどに理解し、その上でシャンプーやカラー・パーマ後の集中ケアの使い方をご自身でつくりだしてくださっている。さらには、ヘアサロンというまとまった時間をいただく場所で、長年ヘッドスパをやってきたプロの技術と経験と知識を使って、ナチュラルコスモのヘアケアアイテム全て+スキンケアアイテムをつかったスパも作ってくださったのです。
作っていただいただけでもすごくうれしいのに、お客様の感想も頻繁にくださるのです。
そしてある日、初めてアンシェントトリートメントクレンジングを足したヘッドスパをおこなった後に、頭皮のマイクロスコープ画像を見てみたら、お客様が自分の頭皮を見て、なんと
「おいしそう!!!!」
と言われた!との連絡が。
糸井重里さんのあの名コピー「おいしい生活」のようじゃないですか。
しかもそのあとに続いた言葉がすごいのです。
「ナタデココみたい!」っておっしゃっていた!と言われるのです!
オイルクレンジングで毛穴汚れの除去がきちんとできているのに、オイルクレンジング後によく見られる乾燥が無く、透明感があり潤っている頭皮を見て、ぽろっとお客さんが言われたそう。
大島さんは、他のお客様の髪を切っていたので、ちょっと遠いところにいたそうなんですが、そのときにスパエリアから聞こえてきた「きゃー!きゃー!」っていう声に、ニヤニヤだったそう。そして今でもずっと、どのお客様にヘッドスパをやってもそのうれしい悲鳴は必ず起こるらしいです。しかも、多くの方がおいしそうってつぶやくそうなのです。
そうしたら、おもしろい影響が。スパをしているベッドとカーテンを挟んだ向こう側のベッドのお客様が、「おいしそう」の会話を聞いていらっしゃって、「どういうことですか!?」って聞いてこられるそう。ヘアサロン全体が、ヘッドスパの話題になっちゃうらしいのです。
でも私自身、最初電話で、「拓也さん。頭皮がナタデココになったよ!」とお聞きした時は、いったい何を言ってるんだろうと思っていました。頭皮は白っぽいものだと思い込んでいたんです。以前に自分の頭皮のマイクロスコープ画像を見た時も、炎症もなく、白くて、柔らかそうな健康な頭皮だなと思ったことがあったから。
でも、その時は2本3本と毛が生えている頭皮のことを、決して美味しそうとは思えなかった。むしろちょっと気持ち悪いと思っていました。
だから大島さんと青木さんの言っている事が理解できない。
一緒にお食事に行った際に、そのナタデココの状態がそんなにすごいものなのかと青木さんにお聞きしたら、
「今までヘッドスパをやってきて、ナタデココになったことは一度もないです!なんでナタデココになるんですか!?ヘアデザートスパは、なんであんなにすごいんですか!?なんでアンシェントトリートメントクレンジングはオイルなのに潤うんですか!?」
と、大きな瞳で、じっと私の目を見ながら聞いてくださるんです。
そのアイテムをを作っている人間ですが、その凄さはナタデココの状態を体験したことがないからわからない。
お話では、普通のオイルクレンジングは汚れはきっちり落とすけど、頭皮の乾燥を引き起こすこともあって、スパ後に頭皮のマイクロスコープ画像をお見せするときにドキドキすることがあったそう。でも、アンシェントトリートメントクレンジングでは乾燥が一切無いそうなのです*。
*乾燥が見られない理由として考えられる理由は4つあります。1:スクワランという皮脂と同じオイルがメインだから。2:オイルクレンジングに必要不可欠な乳化を、水添レシチンという保湿剤としても使われるものでおこなっているから。3:保湿成分として、ブルーグリーンアルジーやコロイドミネラル、古代米の米ぬかなどたくさん混ぜているから。4:ボディオイルとしても優れた使い心地のクレンジングオイルだから。
また、ナタデココになった時のヘッドスパでは、ヘアデザートスパを20分間放置したらしいのです。この時の青木さんの勘では、ヘアデザートスパの放置時間がナタデココになる鍵だと考えていらっしゃりました。(現在は、季節や個人個人の頭皮の状態によって長さは青木さんんがその都度判断されています。)オイルクレンジングによるディープクレンジングと、ヘアデザートスパによるしっかりとした保湿が可能にしているのでしょう。
でも私はナタデココ頭皮なんて見たことがない。
ぜひ受けてみたいなー。でも1ヶ月は余裕で予約が埋まってしまっているサロンさんなのにな。と思っていたら、なんと青木さんから、どうですか?とお話をくださったのです!是非ナチュラルコスモさんにも体験していただきたいですとおっしゃってくださるのです。
閉店後に特別にやってくださったヘッドスパ。。。
ドキドキしながら席に着き、乾いた頭皮をアンシェントトリートメントクレンジングでクレンジングしていただき、数分そのまま放置。その後風流トリートメントシャンプーで洗っていただき、また放置。そして再びヘアデザートスパで頭皮をマッサージしていただき、次は長時間放置。(私がしゃべりっぱなしで、何分の放置かもわかりません!頭皮マッサージ自体を受けたことが人生で初めてで緊張していたのです。)さらにヘアローズミストとバラ椿オイルを塗っていただき。エッセンシャルオイルを使った肩と腕のマッサージ。その後洗い流していただいて終了。
結果は。。。
髪は切っていただいていないのに、頭が軽く、目がパッチリと開くようになっていて、面白くて頭をブンブンと横に振ってしまう。そんな感じ。
本当に頭が軽いのです。あんな感じは初めてでした。
一重まぶたの人間は、二重の人間よりも目を開く筋肉を使っていると読んだことがあるのですが、きっとあの軽さが二重の人が感じている軽さなんでしょうね。うらやましい。
そしてついに頭皮カメラの出番。。。
開始前にも頭皮を見せていただいていたんですが、私の頭皮はヘッドスパの前からそこそこ綺麗で、ヘッドスパをしてもそこまで変わることなんてできないと思っていた自分がいたのです。
でも、、、
おいしそうでした。。。
2本3本たまに4本も毛穴から毛が生えている自分の頭皮を見て、美味しそうと思う自分がいるのです。
白というよりも青白い感じ。透き通っていて5mmぐらいの深さまでは見えていて、毛穴も完璧に汚れが無くなりくぼみもキレイにできている。髪には一切汚れが付着していないから、なんというかふさふさした産毛が生えている果物の果肉をアップで見ているようにしか思えない。確かに産毛が生えたナタデココなんです。
髪が太いから一本ずつが重たく、伸びてくると根元は寝るけど毛先はボリューム感が出てしまうわたしの髪ですが、ヘッドスパ後1週間程度は髪型がいつもより格好いい。ついつい手で髪をさわってしまうんです。
そして、もうひとつここに書きたいこと。それは青木さんの振る舞い方。相手の心の懐に、どんっ!と入ることはせず、静かに静かにそのスパの技術で私の頭の疲れを理解しほどいていく距離感。ヘアデザートスパの待ち時間も、決して多くは語らず、私が喋りたいように喋らせてくださる。(ほとんどのお客様は気持ちよすぎて脱力し、無口になるらしいです。)もともと、整体すら嫌いなほどに体や頭を触られることが苦手なのですが、青木さんとの緊張感は本当に心地が良かったです。
そして今この文章を書きながら、それはUTALIIという空間が表現している距離感のそのものなんだなーと感じました。
あまり詳細は書きませんが、UTALIIの通路、カットチェア同士の距離、お店全体の大きさ、その全てにお客様との関係の築き方を意識していると、以前に大島さんが話してくださっていました。
これは話になかったんですが、私が特に目を引かれたのが入り口近くの本棚。美容室の本棚なのに、私の好きな三浦しをんさんの小説や、心理学者の河合隼雄さんの本など、様々なジャンルの本が並んでいるんです。もちろん美容雑誌もあるんですが、それは美容院が苦手な私のような人間でも会話を楽しめる工夫じゃないのかと思うのです。それとも、大島さんのお客様との会話を楽しもうという思いかもしれません。
興味のあること話したいですもんね。
私たちヘアケアメーカーとも、情報を頻繁に共有してくださったり、東京に行く際はお忙しいのに必ず会ってくださる。そして、いつも私たちの開発に対する感謝の言葉をくださる。仕事を本当に楽しいと思わせてくださる存在が私たちにとってのUTALIIさん。先日は、なんと大阪の堺市にある会社まで、社長、あやめちゃん、私の髪を切りにまできてくださったのです!
きっと初めてUTALIIに来られるお客様は、私たちと同じように、こんなにもお店の方と関係を築きやすく、そして楽しいと思える美容室があったのか!と思われるはず。
もちろんヘアデザインも、ヘアケアも、ヘッドスパも全てが大島さんと青木さんが考えられた、彼らにしかできない一流のお仕事。でも、UTALIIに惚れる方達は、きっと自分でも気づいていないかもしれませんが、大島さんと青木さんが作る、UTALIIでの時間に惚れているんだと思います。いや、気が付いていらっしゃるでしょうね。笑
そして、UTALII X NATURALCOSMOのヘッドスパは、そんなUTALIIさんだから作ることができた、お客様と一緒に作り上げてくださったヘッドヘアスパ。一人一人の頭皮と髪の状態を見てから、各工程の時間を青木さんが考えてくださる。あなただけのスパも体験してみてください。