LAKE UPPER KLAMATH
EXPERIENCE THE
BLUE-GREEN ALGAE
HARVESTING
ブルーグリーンアルジー収穫
ヴァーチャル体験
2018年7月22日
アメリカ合衆国・オレゴン州・クラマスフォールズ市 ・アッパークラマス湖
アファニゾメノンフロスアクエ、通称ブルーグリーンアルジー。世界でたった一箇所、アメリカ合衆国・オレゴン州のクラマスフォールズ市に存在する、アッパークラマス湖でしか収穫されていないバクテリア。ナチュラルコスモが2008年から輸入を開始し、食品や化粧品の原料として最も注目している成分。
今日2018年7月22日、はブルーグリーンアルジー収穫時期の真っ只中。大阪から32時間かけて収穫の見学にやってきました!実は収穫の手伝いさせてーって伝えていたら、全部機械化されているから手伝うこと無いよー。でも収穫ボートあんないするよ。って言ってくださったので、今日は皆さんと一緒に収穫です。ちなみに、ここまでの路程は下記のルートで32時間。
大阪→成田空港→ロサンジェルス
→メッドフォード(宿泊)
→運転→クラマスフォールズ
さすがに疲れました。更にはメッドフォードのホテルで、午前四時に火災報知器が鳴り出して避難することに。避難後は寝つけませんです。でも時間がもったいない。早速ボートに乗り込みましょう!ちなみにこのボートは、ブルーグリーンアルジー収穫後に、岸までブルーグリーンアルジーを運ぶ輸送ボートです。
下のボートの画像は360度グリグリ動かせます!まるでその場にいるかのよう!
それではクルーの紹介。
オレンジのライフジャケットにサングラスが、案内人の私・上林拓也です。
その左横がビラールさん。収穫をしてくださっている会社で、以前に弊社の担当をしてくださっていた方です。
その左がナチュラルコスモの代表・上林昌三。
その左が収穫会社の代表・ジェリーさん。ハリソン・フォードに似てるでしょ。
ガラスの後ろにいる立っているかたは、ダグさん。収穫会社のテクニシャンで、このボートも、今から見に行く収穫ボートもデザインし、さらには溶接して組み立ててしまうことまでやっているかた。ブルーグリーンアルジーを収穫しだして30年の超ベテランです。
その横の操縦しているのは、収穫会社で私達を担当してくださっているマイキー。ハワイ出身の日系で、ハワイ大学に通っていた私とすごく話が合う。
さて、次の360度画像では、収穫ボートが見えてきています。森の手前に2艇小さく見えているんですがわかりますか?
見つけられましたか?
このボート実は80キロぐらいまで出る、超高速ボートなんです。注意して見てみたらみんななにかにしがみついているのがわかりますよ。
ナチュラルコスモの代表はタンクに寄りかかっています。
私は風に倒されそうになりながら撮影中。
さて、収穫ボートに乗り込む前に、ちょっと湖の中を見てみましょう
下の画像をぐりぐりして、下を見てください。
芝生の切れ端のようなものが見えるはずなんですが。。。
鳥肌立ちましたか!?
そうです!そのひとつひとつが、ブルーグリーンアルジーなんです!
正確にはブルーグリーンアルジーのコロニー。
ブルーグリーンアルジーは植物ではなくバクテリアだと書きましたね。バクテリアは単細胞です。目に見えるの!と思われた方もいると思うのですが、ブルーグリーンアルジーはコロニーを形成して、ちょっと3種類の役割があるブルーグリーンアルジーができるんです。
来年の種のような存在になるやつ。くっついて増えていくやつ。そして窒素固定をするやつ。
この3種がくっついたのがコロニーで、長さ1cm程度の目に見える大きさになるのです。
そして、収穫時期は、こうやってコロニーを形成することにより、湖底にいたブルーグリーンアルジーが水面に浮いてくる時期なのです。この浮いてくる現象を「開花」と呼んでいるのですが、私達の使っているブルーグリーンアルジーは学名をAphanizomenon Flos-Aquae といい、「水中の見えない花」という意味。
開花の時期までは湖底に潜んでいて、6月の終わりに急に水面に浮き上がってくる現象が、今までなかったのに急に現れた!開花して現れたというふうに名前がつけられたのではないかと私は予想しています。(今思いついた説です)
それでは、次の画像で収穫ボートに上陸です!
気が付きました?
ボートから眺めていた収穫ボートではないのです。
ボートから眺めていた収穫ボートには上陸しなかったのです。今回上陸したのは最も大きな収穫ボート。
まず見てほしいものは私から最も近いところにある、水中に半分ほど沈んでいる緑の円柱。
この円柱は表面が網目になっていて、その網目にブルーグリーンアルジーを絡めてすくい上げているんです。
次はその円柱の真後ろにある、上部がへこんでいて中央部分にパイプが繋がっているように見える背の低い円柱。
最初の円柱ですくい上げたブルーグリーンアルジーは、パイプを伝って2つ目の円柱に注がれて、凹んだ部分のろ過の編みで濾過をされます。
濾過の後はガンダムのコックピットのようなものの前にある、とても大きな横倒しの円柱のところに運ばれていくのですが、この画像ではまだ稼働していません。次の画像を見てください。
最後の横倒しの円柱で、更に水分を切られながら、最終的には粘土みたいなブルーグリーンアルジーの塊になります。
この状態で輸送ボートに積まれるのです。
ボートに積まれてからは時間との戦いなのです。
冷蔵設備を設けているのですが、なるべく早く工場まで運び込み、零度に近い温度にしてあげる必要があるのです。
真夏に発生するブルーグリーンアルジー。温度が高くなってくると、問題が発生するのです
理由は、この湖に存在するもうひとつのブルーグリーンアルジー:microcystis 。(マイクロシスティスと読みます)
これには毒があるのです。神経に作用する毒。
どちらも同じ湖に発生するのですが、温度や諸条件などの発生条件が違います。だから収穫日や収穫場所をきちんと検査して選んであげると、食べても安全なブルーグリーンアルジーを収穫することができます。
でも、収穫場所で安全を確認しただけではだめなのです。輸送中にマイクロシスティスが発生したかもしれません。なので、工場に戻ってからも再び検査がおこなわれます。
では検査室を見てみましょう。
では、最後は地元のマイクロブリュワリーでディナーを食べてツアーを締めくくりましょう。
みなさま、お疲れ様でした!
ちょっとおまけで、クレーターレイクとあのシャスタ山の360度画像もご紹介しましょう。
クレータレイクは世界一深い場所が見える湖、つまり世界一水が澄んでいる湖だと言われています。標高が2400メートルで、7月後半に行ったにもかかわらず、ところどころ雪が残っているほど。ブルーグリーンアルジーが育つアッパークラマス湖の水源のひとつ、このクレーターレイクなのです。
湖の湖面に薄っすらと霧みたいなものがかかっているのは見えますか?
あれ、霧ではなく、ニュースになっていたカリフォルニア北部オレゴン州南部の山火事の煙なんですよ。
下の2枚の画像がお待ちかねのマウントシャスタ。
標高は更に上がって4322メートルの山。
この写真を撮影したのは標高2118メートルの、Bunny Flatという地点。ここから登山を始める方が多いです。
マウントシャスタは日本の富士山と形が似ており、世界一のパワースポットとしても知られています。
遠いところから見たほうが神々しさが有るのでもう一枚:)
それでは皆様、ツアーお疲れ様でした。